チェブラーシカ(吹替版)
先着のプレゼントを目当てに
公開初日に見に行ってしまいました。
ちょこちょこと動いている場面は
何度か見たことはあったのですが
物語を通して見るのは初めてです。

表情の豊かさと思ったよりも細かい動きに驚いたり、
ゲーナやチェブラーシカが見せる不遇な状況に対する
諦めというか我慢というかそういう姿勢にうんうんと思ったり。
単純にチェブラーシカの振舞いを可愛らしく見ることをできる一方で
内容が人生とつながっている部分があるので
大人としていろいろ考えながら見られる部分もあって。
事前に予想していたよりも深い中身でした。

今回都合により日本語吹替版で見たのですが
会話はともかく、歌も吹替だったので
ここはたぶん実際のロシア語で聞かないとだめかな…。
公開中に字幕版をもう1回見に行こうかなと思います。
ソビエトアニメ劇場
昨日今日は全国的には
天気が良いみたいですが
東京はあまり天気が良くないようです。
そんな中、ふらふらと
吉祥寺で上映されている
ソビエトアニメ劇場に行ってきました。

ソビエトのアニメと言えばチェブラーシカが有名かなと思いますが
今回の上映では
同じ人形アニメの監督の作品があったり可愛らしいものがある一方で
シュールな作品も数多く上映されていて。

70〜80年代の作品が中心ですが
台詞が少なかったり、これ本当に子供向けなのかというような
一度では内容を理解するのが難しいものもあったり。
アメリカ文学をモチーフにしたものもあり、
「あれ、冷戦は?」と若干思ったりもしました。
物語性よりもアニメーション自体が楽しめるかもしれません。
ショートショートフィルム
東京に来て以来毎年行っていると思われる
ショートショートフィルムフェスティバルに行ってきました。
毎年少しずつ観客が増えているような気がします。
今年はあまり時間が取れず、
1プログラム分しか見られなかったのですが
(見るプログラムによって
結構当たり外れがある気がするのですが)充実したものを見られた気がします。

プログラムの中身をざっと陳列すると、
・マジックのような手さばきで華麗に店の金品を持ち去る泥棒の話
・それぞれが秘密をもった1組の男女の話
・戦争によって引き裂かれる愛を描いたアニメーション
・強盗殺人犯を襲うテレビショッピングの話
・親の職業を知った親子の話
・円満な結婚生活を迎えるための薬の話
・妖精を追って森深くに入り込んだ子供に襲い掛かる不幸の話
・アルツハイマーの老人が語る人生の話
・道の途中で偶然再会した男女の話

これを書いただけではさっぱり分からないかもしれませんが
それぞれがドラマだったり、コメディーだったり。
上映時間も短いものは5分程度、長くて15分ほどです。
東京だけでなく名古屋や大阪での上映もあったり、
10月に特別上映があったりするので
タイミングの合いそうなどれかを見に行きたいなと思います。

ちなみにHPは↓
http://www.shortshorts.org/2007/

映画感傷

2006年6月17日 映画
 
 自分でもタイミングがよく分かっていないのだけれど
 自分はストレスもしくは疲れが一定量以上溜まると
 どうも感傷的になるらしいです。
 人相手は当然のことながら
 物にもあたるということもしたくないと考えてしまうので
 ストレスのはけ口を怒りで解消する対象がなくなり、
 時間の経過とともに自分の中で諦めという形に変化して
 虚無感みたいなものが生まれているような気はします。

雨という天候による心理的ストレスのせいもあるのか、
今回またその気分が押し寄せてきました。
こういう時に絵画なり映画なり風景なりに触れると印象に残ることが多いです。
逆に期待して見に行ったりしたものでも
感傷的でなかったがためにそれほど強い印象を受けなかったということもあります。
3週間前に見に行った絵画展がそうだったのですが
今の気分で見たらもっと心に刻まれると思います、たぶん。

そんな今日は朝からこちらの映画「初恋」を見に行ってきました。
3億円事件の犯人が女子高生だという説を基に描かれた映画で
見る前は少々重苦しい内容なのかなと思っていたのだけれど
実際はそれほどでもなく、
事件当時の昭和40年代の人間もしくは街の描写が多かったり、
3億円事件にしても(誇張がないという意味で)比較的あっさりと展開し
心情重視だったところが見やすかったと思います。
主題歌の元ちとせの「青のレクイエム」も
某企業のTVCMで聞くよりもぐっとくる気がします。

憂鬱ともまたちょっと違ったこの気分、
平日に陥ると非常にマイナスなのですが
のんびり過ごせる休日にはありかなと思ってます。
どういう条件でこの気分がやってくるのかもう少し分析してみようかな…。
先月から国立近代美術館のフィルムセンター(京橋)の方で
ドイツとオーストリアの映画特集をやっているのを
知ったのが先週の週末。
そして今日行ってきました。

今週は伴奏つき無声映画の特集の週。
無声映画と言われると(実際は見たことないけれど)
映画の幕の横に弁士が立って
感情のままに映画に台詞をつけていく、そんなイメージで。
今回見たのは台詞ではなくあくまでも伴奏。
しかも伴奏者のギュンター・A・ブーフヴァルトさんは
結構有名なサイレントムービーの伴奏家だそうで。
最初は1本目の『巨人ゴーレム』だけ見るつもりだったのですが、
伴奏と映像の調和具合に感嘆させられてしまい、
2本目の『キリストの一生』も見てきました。
どちらも1920年代の無声映画なのに
伴奏が入ると映像が活力を帯びるとでも言いますか、
元々の映像が最近のイメージやCGではないリアルなもの
なのでそれが引き立つと言いますか。
この程度の表現しかできない自分が情けないですけど非常に良かったです。
初めての分野でしたが気に入りました。
この映画特集自体は3月までやってますが
伴奏つき無声映画は明日までなので明日も多分見に行ってます。

と、こんな風にいろいろな文化に触れられるのも東京にいるからこそだな
と最近つくづく感じます。
なのでいつまで東京にいるかは分かりませんが今のうちに
さんざん味わっておこうかと思います。

チェコの映画

2005年9月4日 映画
恵比寿でチェコ映画祭がある、と知ったのが3、4日前。
チェコは1度行ったことあるし、
大学でもちょっとだけ勉強したことあるし
見に行きたいけど平日は仕事で行けないから…と土日を使って
計3本のチェコ映画を見てきました。
そのうちの1本。

一応コメディーに分類されてますが大笑いする作品ではなく
シニカルな部分が多いといいますか。
第二次世界大戦中のドイツ支配下のチェコが舞台の中心で
見ながら後半の途中まで
「これのどこが素晴らしき世界なんだろう??」
と思ってましたが最後まで見て納得。
相互扶助によって、殺される間際の人々が互いに助け合い助けられていく
様子がごく短時間で描かれていてなんとなくすっとしました。
この映画で描かれる戦中の社会に対する終戦直後の社会としての
「素晴らしき世界」は物質的には素晴らしい現代社会とは違って
人間的な豊かさのある社会であり、
それは何らかの形であれ一度は「死」を意識
させられた人々が「生きる」ことにこだわることに
よってできるのかな、と考えさせられてしまいました。

ということで他2本を含め、今回チェコ映画を初めて見ましたが
共産主義的なぎこちなさとドイツ的な真面目さ、そこにチェコ独自の
寛容さというか適当さをいうかそういうものが混じっているような
印象を受けました。
また他のチェコ映画も見てみようかなと思います。

夜に乗るバス

2005年4月2日 映画
本日の映画。
最近こういったミニシアター系と言いましょうか、
一部の劇場で細々としか上映されないちょっと前の映画を見る機会が増えてます。
全国ロードショーものならいつでも見に行けそうですが
そうでないものは上映されるときにタイミングよく行かないと見られないもので。
今いる東京はなんだかんだ言いながら毎週どこかでこういう類の
映画をやっているので楽しむなら今(東京にいる間)しかないなと
ちょっと前に気付いてからちょくちょく出かけてます。
こういう類の作品と言っても先日お亡くなりになられた
イ・ウンジュさんが出演している映画ですが。

今まで見てきた韓国映画で思うのは
いろんな所に伏線を張りつつ最後に1つの話としてつながるタイプと
全体の感情の動きが見ていて分かりやすいタイプがあることでしょうか。
今回の映画は後者の方。
ストーリーとあんまり関係ないところで印象に残ったところがあって
盲目のヒロインが夜の路線バスの開いた窓から視線(というか顔の方向)
を外にやるシーンなのですがそこになんとなく心地よさを感じてしまいました。
最近バスに乗ってて窓を開けることなんてほとんどないので。
ここでは触れませんがもちろんストーリーもよいです。

先週の映画

2005年3月9日 映画
先週の土曜日に『ジョゼと虎と魚たち』と2本立てで見てきました。
(したがって内容もやや忘れかけ)
なーんか同じ東京なのに時間の流れ方、季節の感じ方が全く違うようで
学生時代を東京で過ごしたりしたらああいう世界を味わえたんだろうなぁ
と思ってみたり。
今あくせくと働いているところから大して離れていないところで
別の世界が広がっている事に東京に対する不思議ささえ感じてしまいました。
派手に事件が起こったりするわけでもなく
とうとうと流れていく日常の風景もよいですが
なんとなく構図、というか空間の重ね方が綺麗な印象を受けました。
本当にちょっとしたコーヒータイムみたいな感覚ですね。
2時間があっという間だったような気が。
たまにはこういう映画もよいかな。

大人になる

2005年1月22日 映画
DVD ポニーキャニオン 2005/01/19 ¥3,990

池袋にて本日の映画。

高校を卒業後、猶予期間とでも言うべき大学生活を
経てから社会に出た私にとっては
この映画に出てくる5人のように子供から大人になる過程
とそのきっかけと言えるものがなかったような気がします。
強いて言えば就職活動か。でもそれほど追い詰められたわけでもなかったので。

ずっと子供、いや高校時代のままでいたくても
誰か1人でも環境が変わってしまうと維持するのが難しくなってしまう。
先に誰かが大人になってしまうと
残された子供たちは突き放すか自分も大人になろうと行動を取ることでしょう。

というか社会に出てしまった以上いつまでも子供でいるわけには行きません。
大人になるためには何らかのきっかけが必要です。
そのきっかけによって人によっては大人になる途中に子供の時に培った友情が
子供時代ほど大事には感じなくなってしまうのかもしれません。
この映画に出てくる子猫も大人にとっては必要のない存在になっているようです。

見ているうちに青春時代の懐かしさと
大人になることによる現実を直視せざるを得ない虚しさと、
両方がこみ上げてくるような印象を受けました。
日本でもこういう青春が所々にありそうで。
女性から共感を受ける映画だというのが分かるような気がします。

裏の気持ちは…

2004年9月25日 映画
せっかくの休みだからたまには映画を見に出かけよう、
そして何か見たい映画はないものかと検討した結果、
本日はこの映画に決定しました。
上映場所は…横浜。
ちょっと遠いとは思ったけれど家にいるよりはいいかと思って外出。
「スキャンダル」と2本立てでしたがこちらは以前見たことがあるのでパス。

そして観賞終了。
トントンとテンポよく話が進み、
若干泣きあり、笑いありといった感じで
こういった類の映画としてはそれほど残酷ではなかったような。
どっちかというと芸術に近いような。
ものすごく自然な展開で実際にありそうという点もよかったような気がします。
写真に映る依頼人たちがみんな人を殺してほしいというような
憎みの気持ちを持っているように思えなかったのが印象的でした。
笑顔の人が心の中では殺意を抱いている…
そう考えると恐ろしく感じてしまいます。
今のところ狙われるような心当たりはありませんが。

空振り三振

2004年8月5日 映画
前から見たい見たいと思って見られなかった映画。
見た友達(男女各1)曰く「泣いてしまった」とのこと。
上映してる映画館が思ったほど多くなくて
見に行けそうなチャンスも何回かあったけど全て空振りして。

それが今週のみ高田馬場で上映してるって判明したから
今日だけは今週のうちで仕事早く終わりそうだったし
さっさと切り上げて最終(19時40分から)の回を見に行こうと思ってたのに…

あーあ、結局トラブルに巻き込まれて仕事終わったのが21時。
ツイてないなぁ。明日までだけど明日はまず無理だし。
どうもこの映画は映画館で見られない運命にあるらしい。

今日は短めで

2004年5月29日 映画
なんとなく映画が見たくなったので
やっている映画を探してみると
「モダンタイムス」が六本木ヒルズで
朝1回のみやっているとの事なので見に行ってみた。

観客は6人ほど。ちょいさみしい。
テンポ良くかめまぐるしくかはよく分からないけれども
どんどん話は進んであっという間に終了。
内容の詳細は書かないが
チャップリンのコミカルな動きには魅了された。
話題の作品を見に行くのもいいけどたまにはこういう昔の
作品を見てゆっくりするのも良いかな。
ふとどこでもいいから遠出したいという気持ちと
映画を見たいという気持ちが出てきて
両者の協議の結果、知らない街へ映画を見に行くということになりました。

それで知恵を振り絞って選択した場所は大宮でした。
見たい映画(「グッバイ、レーニン!」)を決めると
都市がある程度絞り込まれてしまったので。
まさか映画館があんな歓楽街にあるとは思わなんだが。
(だって周り風俗店だらけですよ)

今見終わって映画館から出てきたのでそのまま感想書きます。
なかなか味のある映画でした。
当時の東ドイツの映像が随所に織り込まれていて
どこからどこまでが新たに製作した映像なのか
途中で分からなくなってくるくらいでした。
資本主義が台頭してくるのとは逆に衰退していくけれども忘れられない社会主義
が若者と老人(もしくは権威者)として描写されていたのかなとも思います。
主人公と友人が母親を欺くために製作するニュースに
理想としての国家の在り方(あくまで社会主義からの観点で資本主義の人間から
見たら負け惜しみにしか聞こえないような事かも知れないけど)
のようなものが見えていたく感動させられました。
内容としては淡々と進んでいくかもしれないけれど
もう1度見たい映画です。

と感想はこの辺で。
さて、何も考えずに大宮に来たけどこれからどうしようかなぁ…。