ISBN:978-4-334-74165-7 文庫
森 博嗣/佐久間 真人 光文社
発売:2006/12 650円

最近いろんな書店に平積みしてある
『失われた猫』の9年前に
描かれた本を探していた所、
文庫になっているのを見つけたので
読んでみることにしました。

猫とちょっとレトロな街の風景が織り成すイラストと
「美」についてひたすら思索にふける猫たち。
それは建築家として造詣や機能を考える内に
つながっていったものであり、
輪廻転生や継続と変化にも関係するものであったり。

7、80ページの本ではあるのですが
英文併記とイラスト、それから文章そのものに
気を取られている内に
読むのに2時間ほどかかってしまいました…。
それくら中身の濃い本なのではないかなぁと思います。
文庫で読んだ分、イラストが単行本より小さいのが
少し残念ですがいい本を読めたかなと。

これで『失われた猫』の方も
期待を膨らませながら読めそうです。
2012年も読んでておっ、と思える本に
たくさん出くわすことができますように。

コメント