ISBN:978-4-480-80434-1 単行本
柴崎 友香 筑摩書房 発売:2011/7 1,575円
舞台は東京、
それぞれ大学職員、イラストレーター、主婦になった
大学時代の友人3人とその周囲を含めて、
進んでいく季節と共に綴られた小説。
それぞれに仕事や家庭があったりで
なかなか3人が揃うことはないのだけれど
家族や友人といった周囲の人を交えつつ
視点が細かく入れ替わっていくことで
リズム感良く読み進められた気がします。
各々の生活に希望あり不安あり、
個々に問題や事件は生じるのだけれど
それらの切迫感が薄く感じられるのも
当事者以外から見た感覚で描かれているからなのかなと。
実際他人の状況や気持ちを深く慮るのは難しいし、
この話全体の時間の長さから考えると
問題の大きさはこれ位の感じなのかもしれませんね。
また彼女たちの周囲の世界も
友人や自身の子供といった
あぁこういうこと言う人いるよねぇという人たちで構成されていて
実の子が不安でこっそり地元からやって来る親、
子供の中でのお姉ちゃんのしっかりっぷり
なんかは生活感というか
ちょっと関西人らしさがにじみ出ているかのように感じる部分もあり。
最後に人物相関図が付いているのだけれど
こんなに登場人物がいたのかと改めて思ったり。
3月から始まって2月までの1年を綴ってあるので
どの季節に読んでもいい小説かなと思います。
柴崎 友香 筑摩書房 発売:2011/7 1,575円
舞台は東京、
それぞれ大学職員、イラストレーター、主婦になった
大学時代の友人3人とその周囲を含めて、
進んでいく季節と共に綴られた小説。
それぞれに仕事や家庭があったりで
なかなか3人が揃うことはないのだけれど
家族や友人といった周囲の人を交えつつ
視点が細かく入れ替わっていくことで
リズム感良く読み進められた気がします。
各々の生活に希望あり不安あり、
個々に問題や事件は生じるのだけれど
それらの切迫感が薄く感じられるのも
当事者以外から見た感覚で描かれているからなのかなと。
実際他人の状況や気持ちを深く慮るのは難しいし、
この話全体の時間の長さから考えると
問題の大きさはこれ位の感じなのかもしれませんね。
また彼女たちの周囲の世界も
友人や自身の子供といった
あぁこういうこと言う人いるよねぇという人たちで構成されていて
実の子が不安でこっそり地元からやって来る親、
子供の中でのお姉ちゃんのしっかりっぷり
なんかは生活感というか
ちょっと関西人らしさがにじみ出ているかのように感じる部分もあり。
最後に人物相関図が付いているのだけれど
こんなに登場人物がいたのかと改めて思ったり。
3月から始まって2月までの1年を綴ってあるので
どの季節に読んでもいい小説かなと思います。
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