かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (ちくまプリマー新書)
2010年1月31日 読書
ISBN:978-4-480-68826-2 新書
万城目 学 筑摩書房 発売:2010/1 903円
小学校に入学したばかりのかのこちゃんの世界と
家の半径150メートル+αのなかで展開されるマドレーヌ夫人の世界は
狭いようで案外広くて。
クレラップのCMに出てくる女の子がイメージされてしまうかのこちゃんは
ちょっと語彙や行動が面白かったり。
とは言っても小学校1年生ならそれほどおかしい部分はないのかもしれませんが。
対するマドレーヌ夫人は夫が意外な存在だったり
言葉で説明できない不思議な事象に巻き込まれたり。
かのこちゃん、マドレーヌ夫人とその夫の
それぞれは自由に意思疎通を図ることはできないし
互いの知らない部分は多々存在するのだろうけれど
思うところが一致するタイミングがあって
そこにそれぞれの存在の大切さが見えてくるようで。
その分最後の方は少し切ないかも。
うちの実家にもマドレーヌ夫人の参加している集会に
出席できそうなのがいるけれど
その行動や考え、他の仲間との関係はほとんど言っていいほど分からなくて、
その知らない部分を垣間見ているような気分も味わいつつ。
以前の奈良の作品との関係を匂わせているのかなと思う部分があったり、
本編終了後の最後の謝辞がちょっと面白かったり、
細かい所に気が利いていた1冊だった気がします。
万城目 学 筑摩書房 発売:2010/1 903円
小学校に入学したばかりのかのこちゃんの世界と
家の半径150メートル+αのなかで展開されるマドレーヌ夫人の世界は
狭いようで案外広くて。
クレラップのCMに出てくる女の子がイメージされてしまうかのこちゃんは
ちょっと語彙や行動が面白かったり。
とは言っても小学校1年生ならそれほどおかしい部分はないのかもしれませんが。
対するマドレーヌ夫人は夫が意外な存在だったり
言葉で説明できない不思議な事象に巻き込まれたり。
かのこちゃん、マドレーヌ夫人とその夫の
それぞれは自由に意思疎通を図ることはできないし
互いの知らない部分は多々存在するのだろうけれど
思うところが一致するタイミングがあって
そこにそれぞれの存在の大切さが見えてくるようで。
その分最後の方は少し切ないかも。
うちの実家にもマドレーヌ夫人の参加している集会に
出席できそうなのがいるけれど
その行動や考え、他の仲間との関係はほとんど言っていいほど分からなくて、
その知らない部分を垣間見ているような気分も味わいつつ。
以前の奈良の作品との関係を匂わせているのかなと思う部分があったり、
本編終了後の最後の謝辞がちょっと面白かったり、
細かい所に気が利いていた1冊だった気がします。
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