センネン画報

2010年1月11日 読書
ISBN:978-4-7783-2059-1 コミック
今日 マチ子 太田出版 発売:2008/5 1,260円

2010年1冊目は活字でない本から。
『吉野北高校』シリーズや
去年1冊目に取り上げた柴崎さんの『フルタイムライフ』の
表紙を手がけていらっしゃる方の作品集。

高校生の男女の距離感や個人の葛藤が絶妙に描かれている部分と
シュールな部分、または実際に人に見られてしまうと
恥ずかしくなってしまいそうな部分があったり。
感情がぶつかるというよりかは
各々の感情が漂っていて時に同じ方向に動いたり、
時には不規則に動いているもの同士がぶつかったりという感じ。

自分の高校の頃を思い返してみると
放課後はほぼ毎日部活で
1人になる時間は帰り道と電車の中くらいで
こんな類のことを思ったり感じたりしたことはあったのかもしれないけれど
全くと言っていいほど覚えていない気がします。
そんな自分と同世代で
学生でなくなってからも
これほどの描写ができる作者の感受性には脱帽です。

1度全体に目を通しただけですが
何度でも、どこからでも楽しめそうな1冊ですね。

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