ISBN:978-4-334-74626-1 文庫
酒井 順子 光文社 発売:2009/7 520円

先の坂崎さんつながりで。
(表紙と内容の一部が)

幼少時代からそれほど1人で鉄道に乗ることがなかった著者が
素晴らしい景色や珍しい鉄道を求めて旅に出たり、
一歩進んで撮る側、「撮り鉄」に挑戦してみたり、
時には鉄道会社の制服や車両、諸問題を論じたりしつつ。
それぞれの領域にそれほど深く入り込んでいないので
よっぽど鉄道に関心のない人を除けば
それほど抵抗なく読める気がします。

自分も公共交通機関に乗って
ボーっとその土地の自然や街並みの景色を見ながら
移動や旅をするのが好きという点で
鉄道好きに入ると思っていて、
ただ鉄道に乗りに行くためだけに出かけたりはしないし、
車両にもそれほど関心はないので
このくらいの濃さが読んでいてちょうどだったかなと。

強いて言えば地方で鉄道に乗っていても
若い女性の一人旅を見かけたことはないなと思うこと。
これは自分がそうであるように
それほど旅行者らしい格好をしていないことに
あるのかなという気もしますが。
(そのせいで旅行先でも普通に地元の人に道を聞かれるし。
 地方によっては行き先以外何言ってるのかわからないことも…)

総じて鉄道について考える部分と
旅に出たくなる部分があった1冊でした。

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