ISBN:978-4-591-11249-6 単行本
小川 糸 ポプラ社 発売:2009/11 1,575円
信州安曇野が舞台の小説。
主人公とその姉と、夏になると東京からやってくる親戚。
彼らが自然の中で過ごす子供時代から
徐々に大人になっていくまで。
新たな仲間や近づく長野五輪、
そして松本や東京に移っていく生活によって
主人公の取り巻く状況は少しずつ、時には劇的に変わっていくけれど
自身の形成要素となっている部分は変わらないままで。
時間が緩やかながらも止まることなく進んでいき、
一緒に過ごした人や動物が自然に還って行く中で
家族とは何なのか、が徐々に姿を現していくようで。
主人公たちが伸び伸びと育つことができたのも
その生活の基盤となる部分を先祖となった人たちが
時間をかけて築いてきたからという
普段当たり前と考えていて見落としになりがちの部分
にあるということに気付かされます。
少し懐かしさを感じる部分と
自然の中を時間を越えて吹き抜けていく
風のようなものを感じる1冊でした。
小川 糸 ポプラ社 発売:2009/11 1,575円
信州安曇野が舞台の小説。
主人公とその姉と、夏になると東京からやってくる親戚。
彼らが自然の中で過ごす子供時代から
徐々に大人になっていくまで。
新たな仲間や近づく長野五輪、
そして松本や東京に移っていく生活によって
主人公の取り巻く状況は少しずつ、時には劇的に変わっていくけれど
自身の形成要素となっている部分は変わらないままで。
時間が緩やかながらも止まることなく進んでいき、
一緒に過ごした人や動物が自然に還って行く中で
家族とは何なのか、が徐々に姿を現していくようで。
主人公たちが伸び伸びと育つことができたのも
その生活の基盤となる部分を先祖となった人たちが
時間をかけて築いてきたからという
普段当たり前と考えていて見落としになりがちの部分
にあるということに気付かされます。
少し懐かしさを感じる部分と
自然の中を時間を越えて吹き抜けていく
風のようなものを感じる1冊でした。
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