工場のガールズファイト (MF文庫ダ・ヴィンチ)
2009年12月3日 読書
ISBN:978-4-8401-2828-5 文庫
遠野 りりこ メディアファクトリー 発売:2009/6 620円
高校を卒業してすぐから、
東京と埼玉の境にある工場で検査員として働く主人公の周囲には
気の合う同僚から嫌味な上司まで一通り揃っていて
降りかかる災難や悪意に対して正面から対抗しようとして
簡単に弾け飛ばされる中で大人がどういうものか知りつつも
自身はそうなるべきかを迷いつつ。
自身の正論は貫き通そうとするものの
人生の先輩達が働いていく中で見つけ出した
それぞれの正論に対して
感情でそれを振り払おうとしてしまう部分は
若さや正直さゆえに突っ走っている部分で
年を取った時にちょっともったいなかったかなと
省みる時が来るのかなと勝手に考えてみたり。
自分の思うところでは
働いていると惨めな出来事ランキングなんて
どんどん更新されていくけれど
それを受け止められるのは
次は惨めにならないという思いと
好きで選んだ仕事をやっているわけではないから
と少し諦めで折り合いをつけている部分があって。
それに対して自身の好きなことやものを仕事にしている人は
そういう嫌な部分と直面しつつも仕事を続けている
という点で素敵だなぁと思うのです。
と話を本の方に戻して、
いろいろ悩む部分以外にも
工場内で拾ってこっそり飼っている鳥の名前がある意味時代に則していたり
客観視や切り返しが上手だなと思う部分が多々あって
決して暗いわけではなく。
東京の中心部とはほぼ無縁の世界で繰り広げられる話は
非常にリアルで
それは生々しいという意味ではなくて
その場所でそう感じたことがなければここまで
細やかに書けない気がします。
実際の所、作者自身の経験によるものらしいですが。
そんな作者は今もこういう風に真っ直ぐなのか、
それとも社会でうまくやっていく術を身に付けたのか、
気になるところではあります。
これが2作目のようですが
テイストが違うっぽい最初の作品も読んでみようと思います。
遠野 りりこ メディアファクトリー 発売:2009/6 620円
高校を卒業してすぐから、
東京と埼玉の境にある工場で検査員として働く主人公の周囲には
気の合う同僚から嫌味な上司まで一通り揃っていて
降りかかる災難や悪意に対して正面から対抗しようとして
簡単に弾け飛ばされる中で大人がどういうものか知りつつも
自身はそうなるべきかを迷いつつ。
自身の正論は貫き通そうとするものの
人生の先輩達が働いていく中で見つけ出した
それぞれの正論に対して
感情でそれを振り払おうとしてしまう部分は
若さや正直さゆえに突っ走っている部分で
年を取った時にちょっともったいなかったかなと
省みる時が来るのかなと勝手に考えてみたり。
自分の思うところでは
働いていると惨めな出来事ランキングなんて
どんどん更新されていくけれど
それを受け止められるのは
次は惨めにならないという思いと
好きで選んだ仕事をやっているわけではないから
と少し諦めで折り合いをつけている部分があって。
それに対して自身の好きなことやものを仕事にしている人は
そういう嫌な部分と直面しつつも仕事を続けている
という点で素敵だなぁと思うのです。
と話を本の方に戻して、
いろいろ悩む部分以外にも
工場内で拾ってこっそり飼っている鳥の名前がある意味時代に則していたり
客観視や切り返しが上手だなと思う部分が多々あって
決して暗いわけではなく。
東京の中心部とはほぼ無縁の世界で繰り広げられる話は
非常にリアルで
それは生々しいという意味ではなくて
その場所でそう感じたことがなければここまで
細やかに書けない気がします。
実際の所、作者自身の経験によるものらしいですが。
そんな作者は今もこういう風に真っ直ぐなのか、
それとも社会でうまくやっていく術を身に付けたのか、
気になるところではあります。
これが2作目のようですが
テイストが違うっぽい最初の作品も読んでみようと思います。
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