ISBN:978-4-334-78482-9 文庫
益田 ミリ 光文社 発売:2007/6 560円

東京に暮らし始めてからしばらく、と言っても
10年以上経つ著者による故郷の大阪論、大阪人論。

自分も東京生活中なので東京と大阪、
と言うか大きく括って関西とを比べた時に
店員さんの愛想の良さは若い店員さんの愛想の良さは
関西の方が上かなぁと思ったり
先日職場の人で同じ県の出身だと判明した人がいるけれど
その後もお互い標準語で話をしている気がするし…
とか著者と同じように感じたり体験している部分が結構あったり。

それと自分も東京では標準語で生活しているけれどその理由は、

①関西弁だと怖い人に思われるまたは棘があるように聞こえそう
②関西弁で敬語がうまく使えない
③関西人=面白い奴と思われて面白いことを言うのを期待されると困る

と言った具合に関西弁がマイナスに働くと考えている所が大きいです。
そんな関西出身と言うと大抵の人にそうは見えないと言われる自分に対して
東京でも関西弁を貫き通して生活している友人がいるけれど
それは大阪人で大阪出身というのを武器にしていそうな気が。

また、同じ関西内の大阪と自分の出身地を考えた場合、
言葉の微妙な違いという意味においては
自分の出身地とかなり近い部分があるので
うんうん分かると感じる部分と
有名人やお笑いに対してそこまで執着してないなぁ
と思う部分もあったり。
他にも内容とはあまり関係ないけれど
待ち合わせ場所と言えば「行基前」やったけど今もそうなんやろうか
とか他県の人にはたぶん分からないことをふと思い出したり。

関西人として主観的に読める部分と
大阪以外の関西出身者として客観的に読める部分と
両方があった1冊だった気がします。

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