ISBN:978-4-06-215683-7 単行本
柴崎 友香 講談社 発売:2009/8 1,365円
10月末まで
新宿のジュンク堂に「柴崎友香フェア」として
選書を含めコーナーができているようでそこで入手。
読んでみてあぁだから新宿なんかと納得。
というのは表題作を含めて6篇の内、
半分は大阪で半分は東京が舞台。
共通点は「中央線」とかなんかなと勝手に思ってますが。
大阪や東京の街に関わる人々のうち、
6人の女性とその周囲の人間の中の誰かが
眠りや酔いの中で見る夢、もしくはそれに類する不思議な体験や感覚は
現実のものなのかそうでないのか、
それは実際に遭遇すると比較的怖いんとちゃうやろうか
というものも含まれているんやけれど
それが日常の延長線上や夢の中もしくは夢と現実の境目の出来事として
時間や空間の枠が少し取り払われて
柔らかく捉えられているようで。
日常交わされる会話の中に当たり前のように織り込まれる
関西人特有(と思ってます)の掛け合いや
阪神タイガースに関わる話やったり、
第三者として見ると面白いものも多々あって
やっぱり関西はええなぁと思う所もあり。
個人的には『夢見がち』の環状線の中で繰り広げられる会話から
えっ、そこで?という感じでパッと切れる終わり方、
『ドリーマーズ』の終電の車内の
ありそうでなかなか会わなさそうな光景が結構好きです。
あと、内容とは関係なく謎なのは途中の見開きページの
左側のページの左下の方から右上がりに
軽く折り目のようなものが入っているのですが
どうやったらこう入るものなんやろうか…。。
全体的には単なる日常の切り取りに留まらない、
少し不思議で少し素敵な感覚の1冊やったかなと思います。
柴崎 友香 講談社 発売:2009/8 1,365円
10月末まで
新宿のジュンク堂に「柴崎友香フェア」として
選書を含めコーナーができているようでそこで入手。
読んでみてあぁだから新宿なんかと納得。
というのは表題作を含めて6篇の内、
半分は大阪で半分は東京が舞台。
共通点は「中央線」とかなんかなと勝手に思ってますが。
大阪や東京の街に関わる人々のうち、
6人の女性とその周囲の人間の中の誰かが
眠りや酔いの中で見る夢、もしくはそれに類する不思議な体験や感覚は
現実のものなのかそうでないのか、
それは実際に遭遇すると比較的怖いんとちゃうやろうか
というものも含まれているんやけれど
それが日常の延長線上や夢の中もしくは夢と現実の境目の出来事として
時間や空間の枠が少し取り払われて
柔らかく捉えられているようで。
日常交わされる会話の中に当たり前のように織り込まれる
関西人特有(と思ってます)の掛け合いや
阪神タイガースに関わる話やったり、
第三者として見ると面白いものも多々あって
やっぱり関西はええなぁと思う所もあり。
個人的には『夢見がち』の環状線の中で繰り広げられる会話から
えっ、そこで?という感じでパッと切れる終わり方、
『ドリーマーズ』の終電の車内の
ありそうでなかなか会わなさそうな光景が結構好きです。
あと、内容とは関係なく謎なのは途中の見開きページの
左側のページの左下の方から右上がりに
軽く折り目のようなものが入っているのですが
どうやったらこう入るものなんやろうか…。。
全体的には単なる日常の切り取りに留まらない、
少し不思議で少し素敵な感覚の1冊やったかなと思います。
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