三匹のおっさん

2009年6月14日 読書
ISBN:978-4-16-328000-4 単行本
有川 浩 文藝春秋 発売:2009/3 1,600円

アラカン、往年の映画俳優を指すのではなく
アラウンド・還暦の略なのですか。

定年を迎えたり、子供達に店を譲ったり
時間に余裕ができた元悪ガキ3人組が新しく始めたことは
夜の街を見回る私設の自警団。
本当に役に立つのか半信半疑の部分はあったのだけれど
街の中にはいろいろと悪意が転がっているようで
3匹がそれぞれの武術や技術を駆使して
陰ながら街の平和を守ろうとするわけで。

3匹が遭遇する悪意は手が込んでいて
懲らしめにくい部分もあって
若干のくすぶり感もあり。
3匹の連携の良さ、自然ににじみ出るような賢さは
描かれない部分の人生の積み重ねが成せる技なんだろうなと思いつつ。
それぞれの孫、もしくは娘の甘ーい話も絡まりつつ、
60歳を過ぎてもこれくらい元気のある人が
世の中に多ければいいかもと思える1冊でした。

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