ISBN:978-4-591-10875-8 単行本
森見 登美彦 ポプラ社 発売:2009/3 1,575円
友人、先輩、元家庭教師先の生徒、
森見登美彦先生、妹、そして意中の人へ。
能登の地に幽閉された主人公が
文通修行の名の下に
身近な人たちに手紙を綴っていく
その手紙の束の集まりのような小説。
それぞれ宛先別に章立てされていて
少しずつ時間が流れて状況が変わっていったり
他の人宛の手紙を読んでみないと状況が分からなくなってきたり。
ほとんどは主人公自身の文章が連続的に記載されていくので
まさか全てが妄想の片道書簡集か?と思わされる部分もありますが
そういうわけでもないらしく。
相談、虚勢、説教、弁明、妄想などなど
綴られる対象は些細と思えるものがほとんどで
無益と呼べるものなのかもしれませんが
認め方によってか笑えるものになってます。
意中の人宛の失敗書簡の脱線具合
と冷静な分析を伴う反省の章は良かったです。
文通相手によっては1ヶ月くらい返信が来なかったり
知りたいことをなかなか教えてもらえなかったりで
時間がかかってしまうということもあるのですが
長い時間を経ても過去の手紙内容が生きている感じが
するのは何となく不思議です。
最後のお誘いの結果がどうなったのか
気になるところではあるのですが
全体的には面白く読むことができた1冊でした。
次は日付順に読んでみようかなと思います。
森見 登美彦 ポプラ社 発売:2009/3 1,575円
友人、先輩、元家庭教師先の生徒、
森見登美彦先生、妹、そして意中の人へ。
能登の地に幽閉された主人公が
文通修行の名の下に
身近な人たちに手紙を綴っていく
その手紙の束の集まりのような小説。
それぞれ宛先別に章立てされていて
少しずつ時間が流れて状況が変わっていったり
他の人宛の手紙を読んでみないと状況が分からなくなってきたり。
ほとんどは主人公自身の文章が連続的に記載されていくので
まさか全てが妄想の片道書簡集か?と思わされる部分もありますが
そういうわけでもないらしく。
相談、虚勢、説教、弁明、妄想などなど
綴られる対象は些細と思えるものがほとんどで
無益と呼べるものなのかもしれませんが
認め方によってか笑えるものになってます。
意中の人宛の失敗書簡の脱線具合
と冷静な分析を伴う反省の章は良かったです。
文通相手によっては1ヶ月くらい返信が来なかったり
知りたいことをなかなか教えてもらえなかったりで
時間がかかってしまうということもあるのですが
長い時間を経ても過去の手紙内容が生きている感じが
するのは何となく不思議です。
最後のお誘いの結果がどうなったのか
気になるところではあるのですが
全体的には面白く読むことができた1冊でした。
次は日付順に読んでみようかなと思います。
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