ISBN:978-4-09-386245-5 単行本
森沢 明夫 小学館 発売:2009/2 1,575円
弘前で何代にも渡って食堂を営む家族の、
百年前の始まりと現在をつなぐような物語。
プロローグの段階で
暗い方に話が持っていかれそうな雰囲気だったのですが
内容はそういうわけではなく一安心。
現代に生きる主人公は実家の食堂を継ぐかどうか迷いつつ東京にいて
ふとしたきっかけから同郷の女性と仲良くなるのだけれど
それがさらなる迷いを生んだりすれ違いを生みかけたり。
思いがけず帰った故郷には家族や友人がいて
その一方で彼女とはどうすべきか悩んで。
そんな主人公が存在するのも
100年前の弘前に生きる初代の思いがあってこそ。
しかもそれがある形で残っていて。
主人公が弘前に帰るのがちょうど桜の季節ということもあって
桜と弘前城、桜祭りの情景が鮮やかで。
他にも実家のお店の津軽蕎麦を含め
津軽の伝統品が小道具のように出てくるのがよい感じです。
自分が桜の季節の弘前に行ったのは1回きりなので
読んでいるうちにまた行きたいなと思う気持ちが出てきたり。
津軽蕎麦も存在は知っているのですが食べたことがないので
次行く時は是非食べたいなと思ってます。
全体的に甘い雰囲気が漂うとともに
弘前という街が積み上げてきたもの、
そしてこれから積み上げていくものが少し見えそうな1冊かなと思います。
森沢 明夫 小学館 発売:2009/2 1,575円
弘前で何代にも渡って食堂を営む家族の、
百年前の始まりと現在をつなぐような物語。
プロローグの段階で
暗い方に話が持っていかれそうな雰囲気だったのですが
内容はそういうわけではなく一安心。
現代に生きる主人公は実家の食堂を継ぐかどうか迷いつつ東京にいて
ふとしたきっかけから同郷の女性と仲良くなるのだけれど
それがさらなる迷いを生んだりすれ違いを生みかけたり。
思いがけず帰った故郷には家族や友人がいて
その一方で彼女とはどうすべきか悩んで。
そんな主人公が存在するのも
100年前の弘前に生きる初代の思いがあってこそ。
しかもそれがある形で残っていて。
主人公が弘前に帰るのがちょうど桜の季節ということもあって
桜と弘前城、桜祭りの情景が鮮やかで。
他にも実家のお店の津軽蕎麦を含め
津軽の伝統品が小道具のように出てくるのがよい感じです。
自分が桜の季節の弘前に行ったのは1回きりなので
読んでいるうちにまた行きたいなと思う気持ちが出てきたり。
津軽蕎麦も存在は知っているのですが食べたことがないので
次行く時は是非食べたいなと思ってます。
全体的に甘い雰囲気が漂うとともに
弘前という街が積み上げてきたもの、
そしてこれから積み上げていくものが少し見えそうな1冊かなと思います。
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