女に生まれてみたものの。

ISBN:978-4-309-01892-8　単行本
菅野 彰　河出書房新社 発売:2008/12 1,365円

ちょっと疲れかけていた所に
帯に「爆笑エッセイ集」とあるのを見かけて
いつの間にか手に取っていた1冊。

周囲、特に子供から大人と認められていないと自負する作者が
大人の女、その中でもなぜかアイドルを目指すという方向性の下、
いろんなことを体験…させられてるなこれは。

編集担当が毎回持ってくる企画は
美容とか教養とか女らしさを磨くものとは少し違って
自身を見つめなおす修練といいますか、
世間を垣間見ると言いますか…。
それだけでなく作者と編集担当に別の背景のある確執があって
そこを見つめなおしていく部分もあり。

ほとんど2人の口喧嘩で展開していく
入りと前半の過程に笑える部分が多いけれど
話が進むに従って徐々にシリアスになっていく分、
少し考えさせられるところがあるかも。
女として成長しているかはともかくとして
大人としては成長しているのではないかなと思いますよ。