グアム

2008年8月8日 読書
ISBN:978-4-10-301772-1 単行本
本谷 有希子 新潮社 2008/6 ¥1,365

就職氷河期に生まれたことを根に持ちながらも
比較的に自由奔放に生きつつ
ワーキングプアと呼ばれかけの姉、
そんな姉を見て自分は堅実にと思い生きる妹。

普段は別々に暮らしている2人が父親からのプレゼントとして
母親と3人でグアム旅行へ。
その準備段階から道中で起こる
不運な出来事の重なりとドタバタの数々。

2人のタイプの違う姉妹がお互いに少しすれ違いながら、
その仲を何とか取り持とうとする母親の姿や
空気を読んだり読まなかったりすることで繰り広げられていく
光景なんかがコミカルに描かれていて
あー、うちもたぶんこんな感じになるだろうなと思いつつ。

実際にこういう不運が重なってしまうと
もうグダグダなのかもしれないけれど
グダグダ感を感じずに楽しく読めた1冊だったと思います。

残念なのは自分が北陸の言葉のイントネーションが分からないこと。
言葉は関西弁に近い部分がありそうで
ついつい関西弁として読んでしまいそうになった箇所が
いくつかけれど実際は違うんだろうなぁ。

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