タイム屋文庫

2008年8月1日 読書
タイム屋文庫
ISBN:978-4-8387-1869-6 単行本
朝倉 かすみ マガジンハウス 2008/5 ¥1,575

祖母の死をきっかけに移り住んだ家にて
貸本屋兼カフェ「タイム屋文庫」を始めようとする主人公。
来てほしいお客さんは高校時代のあの人…。

という感じで始まるお話なのですが
近所の人々の協力を得たり、お客としてやってきた友人達との会話を通して
貸本屋が徐々に貸本屋以外の意味を持ち始めているように思えます。
後半であれだけ会いたかった人とも実際に会えたのに…という感じで
いいなと思う人とうまくやっていくには
タイミングや距離、そしてその時の自分の在り方が重要なんでしょうね。

中でも一番惹かれるのが
この「タイム屋文庫」であることをすると
不思議なことが起こるという部分でしょうか。
それが大したことがなくて落ち込む結果だったとしても
ちょっと体験してみたかっりします。
あれは祖母の力だったりするのかな…?

あと結局リスはどこから来てどこへ行ったんだろう…?
とか謎の多い部分もありますが
読んだ時よりも印象的な出来事が頭の中で
短く残る感じの1冊でした。

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