やってられない月曜日

ISBN:9784104711031 単行本
柴田 よしき 新潮社 2007/8 ￥1，470

書店でふとタイトルを見かけて
たしかにそうだなぁ
と思いつつ手にとってみました。

主人公は自分と同年代のOL。
コネ入社であることに対して若干のコンプレックスを抱きつつも
同じコネ入社の同僚と仲良くやっている毎日。
建物模型作りが趣味ということで
おたくの域に足を踏み入れていると自身で感じている
主人公の周囲で起こる出来事や変化が描かれています。

月曜日〜金曜日、週末がそれぞれ章立てになっていて
おおよそその曜日にあわせて読んでみました。
物語が一週間の中に収まっているわけではなく
曜日を限定しているだけで季節はどんどん変わっていきます。
著者の作品にミステリーが多いこともあり、
主人公も時たま犯罪に巻き込まれていたりします。
犯罪はともかくとして周囲で起こる出来事が
比較的身近にありそうなものが多いので違和感なく読めました。
繁閑の差があるとはいえ定時帰りできるのが羨ましいと思いつつ。

全体としてはタイトルほどやってられない感はなかったような。
女性なら共感できる部分が多いのかなと思う1冊です。