※今日のは比較的重いので苦手な方はご注意を。



父親が亡くなって今日でちょうど10年になる。

その年の12月初め頃に会社で事故に遭って入院。
母親から聞く父親の様子がかなり元気そうで
春には回復するだろうとのことだったので
特に見舞いには行かず、冬休み間近の高校に通いつつ日々を過ごした。

入院して数週間、
容態が急変したと深夜に病院から呼び出されて駆けつけたところ、
そこには心臓マッサージを受けているすでに意識のない父親の姿があった。
そのまま意識を取り戻すことなく、変わり果てた姿で父親は帰宅することになった。

そこから通夜、葬儀と流れるように時間が過ぎていった。
特にこちらから知らせたわけではなかったが高校のクラスメイトの多くが
来てくれていたり、励ましの手紙が自宅に届いたりしていたのが驚きだった。

正直自分は父親が好きではなかった。
酒をよく飲んでは何かと怒られ、
仕事がうまくいかない時も八つ当たりされ、
あまり顔を合わせたくなかった。
見舞いに行かなかったのも実はそのあたりに理由があったりする。

でも葬儀で最後に親族皆で最後のお別れをするべく、
父親の顔を見た時、
どこからともなく涙があふれてきて止まらなくなった。
人前だから泣いてはだめだ、そう思いつつも止まらない。
もう父親は説教をすることはないんだな、
一緒に酒を飲みながら言い返す、そんなこともできないんだな、
働いていることに感謝の言葉を全くかけなかったな、
父親の動く姿、この形を見ることは一生できないんだな、
いろんな思いが一気に出てきたんだと思う。
大勢の前で大泣きしてしまった。

それから10年。
辛いことや苦しいこと、思い返すだけでもいろいろ出てくるけれど
人前で泣いてしまうような出来事には遭遇していない。

正直情けないことだが
自分は父親と最後に交わした言葉を覚えていない。
親が嫌いだと言う方も中にはいらっしゃるかと思うけど
自分のようにならないように
たとえ恥ずかしくても何か気持ちを伝えておいてほしいなと思う。

コメント

ラッパ
ラッパ
2007年12月27日20:36

私も大変遅ればせながら…日記へのコメントありがとうございました!本当にお久しぶりですね。って私が日記を書かなさすぎなんですけど(><)実は私もすでに父を亡くしてます、中学生のときに。しかも12月に。ちょうど思春期で、父を避け始めた矢先のことでした。今思うことはmonoさんと同じです。それではまた。良いお年をお迎えください^^

mono
mono
2007年12月31日0:03

こんばんは、コメントありがとうございます。
ラッパさんも自分とよく似た境遇だったのですね。
だから考えている事が似ていたりするのかなとちょっと思ってみたり。
また次の日記楽しみにしてます。
(あっ、急いだり焦ったりしなくていいですので)
2008年は心でも笑える1年になるとよいですね。