また会う日まで

2007年1月16日 読書
ISBN:4309018017 単行本
柴崎 友香 河出書房新社 ¥1,260

週末にまた関西にいて
戻る際の新幹線の中で、
と思って選んだ一冊。
10日くらい前の正月の戻り際に
京都駅地下の三省堂で
京都がよく似合っていそうな本を見つけて
すぐにでも買って読みたかったんだけれど
荷物が多いという理由で断念して
今回その本をいざ読まんと再訪したら店頭にありませんでした。
前は平積みにしてあったのに…。
そんな中、新幹線の時間も迫っていたので
ふと目に付いた柴崎さんの一冊を手に取った次第。
とそんな余談はおいといて。

今回は休暇とともに、
昔から気になっていた同級生に会いに東京にやってくる話。
恋愛のようで恋愛でないこの感覚、
なんとなく自分にもあったようななかったような…。

舞台が2005年の夏の東京なので
東京に住む方は東京で関西の友人を迎える感覚で、
関西に住む方は東京に向かう時に旅行感覚で、
という形で読むのがしっくりきそうな気がします。

個人的には途中に出てくるしょうちゃんの言葉に納得。
うん、たしかにその通りだと思います。
それと東京の街で交わされる関西弁に
なんとなく心地よさがあります。

あと、主人公の年齢と年月を考慮すると
自分と同級生になるなと読みながら気づき、
さらに身近な話にも感じられてきました。

柴崎さんの著書は
「きょうのできごと」「次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?」から
一気に新刊までとんでしまったので
まだ読んでない作品も早いうちに読もうと思います。

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