以前に確か
「ポプラビーチ」というサイトで
柴崎さんが紹介されていたのを見て、
あぁこの人が「きょうのできごと」の
作者なんだと思い、
映画は寸年前に見損ねたけど
今読んでみようかなと
「きょうのできごと」と同時に購入。

「きょうのできごと」の方が先の作品なのですが
購入したのと別の日に
出かけた先でさあ読もうと思ってカバンから取り出したら
間違ってこちらしか持ってきていなかったので
先にこちらから読むことになりました。

出てくる登場人物こそ少ないものの、
たった1日や2日で人の感情はこんなに動きがあったんだと
改めて感じさせられてしまうくらい、
それぞれの思いが浮かんでは消えていきます。
こんな風に客観的に見れば青春に見えるような時間を
自分も過ごしたことはあったはずなのに
細かな行動や思いなんて全く覚えていませんね。
学生の日常を緻密に文章に織り上げるとこうなるのかなという印象です。

汚い部分があまり書かれていないのが少し気になりますが
自然な関西弁が非常に読みやすいので
引き続き他の作品も読んでいきたいなと思います。

(※2006年中に読んだ作品なので2006年12月の日記に編入)

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