三浦しをんさんの新刊。

ほとんどが陸上未経験者の集団が
ギリギリの人数(10人)で箱根駅伝、
そしてその先を目指す物語。
『「早く」ではなく「強く」』
と帯にある通り、
駅伝を通して人生を描いています。

才能がなくても情熱さえあれば
何かを成し遂げることができる、
才能が伴えばさらに上のことを成し遂げることができる。
その達成の形は様々で
上のことを成し遂げることだけが最良、最高の解ではない、
そういう感じ。

正直駅伝というものをよく見ている作品だと思います。
エントリー方法とか詳しく知らなかったですし。
素人集団が1年かからずに箱根のレベルになれるかどうかは
微妙な部分がありますが。
各地のエリートを集める学校が多数存在する中、
現実的には少し難しいかもしれないけれど
こういうチームが箱根駅伝に出場しても面白いと思います。

いつもは正月ボケでだらだらと見てしまう箱根駅伝ですが
来年のはちょっと違う見方ができるかも。
(そういえばアナウンサーは誰になるんでしょうか?)
一度生で見てみたいとも思いました。
今年読んだ中では一番の作品かもしれません。

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