向こうの世界

2006年7月13日 読書
あらら、受賞しちゃったのね、直木賞。

作家の存在を知ってからおよそ3ヶ月。
街で迷っていた子犬を家に連れて帰って
しばらく育てていたら
実は血統書付きの飼い犬でした、
というような感じ。
(毎度のことながら分かりにくい例えですみません)

まだ5、6冊しか著作を読んでいないのに。
(元々1人の作家を集中して読むタイプではないので
 その点から見ると結構読んでいるけれど)

よく自分の応援していたインディーズのアーティストが
メジャーデビューして(=みんなのものになって)しまうと
何となく複雑な気分になる、というのとほぼ一緒ですね。
(ってこっちの例の方が明らかに分かりやすいか)

内容としてはなかなか中身が濃いと思います。
まほろという街が非常にイメージしやすいです。
人や街の風景を必要以上に誇張して描くこともなく、
実際に目に入る風景を文章化したらちょうどこのくらいなのかな
という気がします。
ちょうど1年間の描写で季節感もほんのり出ていてよいです。
他の作品にも見られる男性間の心情描写も
バランスがいいかなという気がします。

明日とかは本屋に行ったら
目立つスペースに山積みになってそうだなぁ。

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