時代外れ

2006年7月1日 日常
今日も街中をふらふらと歩いてましたがやたらと
結婚式の二次会らしき風景と遭遇したような気がします。
どうやら先月中に式を済ませるか(ジューンブライドだし)
大安かつ土曜日の今日に式を挙げた後、
二次会をしていたのではと推測されます。
自分と同じかちょっと若目の新郎新婦の姿と
それを祝福する人々を何パターンも横目に見つつ
自分はいつになるやらと思いながらそそくさと通り過ぎてきました。

もちろん目的もなく街をふらふらしていたわけではなく、
今日の目的は浮世絵。
去年の今頃だったかと思うのですが
原宿にある太田記念美術館(浮世絵専門の美術館)に行って以来、
小さくではありますが浮世絵ブームが到来していて、
展示テーマが面白そうと思った時にはちょくちょく行ってます。
基本的に人物画にはそれほど興味はなく、
風景画や風俗画の方が好きなのでそっち方面に偏りますけど。
(そもそも原宿に浮世絵を見るためだけに行くというのが
 世の中からずれているような気がしてます。)

今回のテーマは東海道五十三次。
東海道五十三次の絵にもいろいろシリーズがあるらしく、
宿場ごとにいくつか選んで2回に分けて展示、という形で
今回は西寄りの袋井(静岡)〜京都までの後編。

2週間前に鑑賞済みの日本橋(東京)から始まる前編では
やはりやたらめったら絵の中に富士山が出てきたのですが、
今回はほとんど出現せず。
袋井の遠州凧(丸い凧があったり)を取り入れた絵や、
赤坂(愛知)の夜道を行く旅人や飛脚の絵、
大津(滋賀)の大津絵の店を含む町並みとかが気に入りました。
(ちなみに前編で気に入ったのは神名川(神奈川)の月の浮かぶ夕景と
 夜の松明を付けての箱根越えの絵、
 静岡(静岡)の天狗のお面?を背負った金比羅巡礼の旅人を含む道中の図、とか)

と絵を文字で表現してしまうと非常に味気なくなってしまうのですが、
時間としては遠いのだけれど距離的にはそれほど遠くない所に
今ではほとんど面影のない、風景、文化が存在していたのだということ、
それがなんとなく豊かなものに見えてしまうことに驚かされてしまいます。
もちろん、江戸時代に旅をすることができた人なんてごくわずかだし、
現代日本の方が物質的に非常に豊かです。
ただ絵の中の世界に憧れを抱いてしまう部分もあります。
この絵の中の時代に旅する事ができる人間だったらな、と。

というような感じで浮世絵を見つつ
若干現実逃避をしている所があるのですが、
さっさと現実に戻って今目の前にある山積みの問題に対処していきたいと思います。

コメント