チェコの映画

2005年9月4日 映画
恵比寿でチェコ映画祭がある、と知ったのが3、4日前。
チェコは1度行ったことあるし、
大学でもちょっとだけ勉強したことあるし
見に行きたいけど平日は仕事で行けないから…と土日を使って
計3本のチェコ映画を見てきました。
そのうちの1本。

一応コメディーに分類されてますが大笑いする作品ではなく
シニカルな部分が多いといいますか。
第二次世界大戦中のドイツ支配下のチェコが舞台の中心で
見ながら後半の途中まで
「これのどこが素晴らしき世界なんだろう??」
と思ってましたが最後まで見て納得。
相互扶助によって、殺される間際の人々が互いに助け合い助けられていく
様子がごく短時間で描かれていてなんとなくすっとしました。
この映画で描かれる戦中の社会に対する終戦直後の社会としての
「素晴らしき世界」は物質的には素晴らしい現代社会とは違って
人間的な豊かさのある社会であり、
それは何らかの形であれ一度は「死」を意識
させられた人々が「生きる」ことにこだわることに
よってできるのかな、と考えさせられてしまいました。

ということで他2本を含め、今回チェコ映画を初めて見ましたが
共産主義的なぎこちなさとドイツ的な真面目さ、そこにチェコ独自の
寛容さというか適当さをいうかそういうものが混じっているような
印象を受けました。
また他のチェコ映画も見てみようかなと思います。

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