この事件が起きた当初の報道で原因がJRの
過密ダイヤにあるとかいうことで尼崎の駅で
「この駅では向かいのホームに着く電車への
乗換え時間が2分しかありません」と
アナウンサーが言ってるのを見て
何言ってるんだろうこの人は、向かいまで歩いて2分もかかるかいな
と思ってしまって以来、なんかこの事件の報道
が微妙な気がして仕方がないのです。
あっ、もちろんJR側の肩を持つわけではないですが。

事故発生後にいろいろやってたと言いますが
上層部の人間はともかく、
現場の人間は別に槍玉に挙げられる必要はないと思うのですよ。
この人達も普段は事故を起こしてしまった運転士と同様、
過酷な勤務に就いているわけです。
しかもこういったイベントの日は(おそらく)貴重な休みの日のはずなのです。
次の日からまた過酷な勤務が待っている(はず)なのです。
そこを否定してしまったらストレスなどで
逆に事故になる要因が増えてしまいそうな気がするのです。
ということは次回以降の事故抑止にあまり効果的ではないのではないでしょうか。

そもそもこの事故が起こるまでは誰もJRに対して
「危ない」という感覚は持っていなかったはずなのです。
あの事故の路線は関西人の感覚では別に速い路線ではないですから。
それに尼崎で路線乗換えというのは学生時代時々やってましたが
あまりにタイミングよく向かいのホームに乗り換える電車が
入ってくるのでむしろ「便利」という感覚の方が強いです。

遅れて乗り換えができなければ誰が怒るのかというともちろん客です。
客のクレーム→会社(管理者)→現場、と下りて「遅れるな」という
命令が出ているのではないでしょうか。
そうすると乗客の側も間接的に加害者になってくるような気がします。
したがって現場だけを責めるのは間違ってはいないでしょうか。
あと「現場の一部の人間の姿勢=会社全体の姿勢」と捉えるのも。
まぁ上の人間の行動は批判されようが知りませんが。

あっ、あとこの類の事件は関東ではまず起きないかと思います。
電車遅いですし。
乗り換えに失敗してもすぐに次の電車が来るから
クレームにならないだろうし。

そんなこともあって関東のメディアが報道するのと
関西のメディアが報道するのと伝え方(着眼点)が
違ったりするのかなと思ってみたり。
関西の報道は見てないので分かりませんが。
とりあえず方向性はおかしいような気がします。

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