今日も仕事を終えて帰宅。
スーツの上着を脱ぎ捨てた瞬間に家の電話が鳴った。
何も考えず出てみた。
「こんばんは、新しい電話サービスのご紹介なのですが。」
そんな言葉から始まった話をぼんやりしながらしばらく聞いていた。

すると電話の向こうから
「あっ、いいですか?」との声。
「えっ、ええ。」と答えると
「すみません、失礼しました」と切られてしまった。
あれっ、「続けてもいいですか?」という意味じゃなかったのか。
どうもぼんやりと生返事で聞いていたから興味ないと思われたらしい。

よくよく電話の内容を思い出してみると
そのサービスは日本テレコムのもので
NTTよりも基本料金が安くなるというサービス。
日本テレコム関係には昔からお世話になってるな。
実家で日本テレコム利用だったし
携帯はJフォン(現Vodafone)だし
学生時代のインターネットのプロバイダーはODNだし。
しまった、もっとちゃんと話聞いておけばよかった。
あまり使わない固定電話の基本料金の高さに困ってたのに。

いや、それ以前に営業担当の方に失礼な態度をとってしまった。
自分が営業をやっていた時には嫌な思いをしたことが何度もあった。
目の前で露骨に嫌な目をされるのは当たり前、
お説教も食らったし「もうあなたとは会わない」と言われたこともある。
拒絶はなかなか辛いものがある。
電話の向こうの営業担当の方がどう思っているかは分からない。
数多くいる見込み客のあてが外れただけと全く気にしていないか
何度も断られた上、またも冷たい態度をとられたと悲しんでいるか
はたまた営業がうまくいかないことに怒っているか。
ただ相手に不快な感情を与えたと仮定するなら
自分は営業で何をしていたんだろうと思う。
あの時の自分は相手に不快感を与えない営業方法と同時に
逆の立場で営業担当に不快感を与えないための接し方を考えていたのではなかったのか。
もうあの人は電話をかけてくることはないだろう。
今日不快感を与えたとしたらそれを取り除いてあげることはできない。
あー、今日は1つダメなことをした。
それとも余計なことを考え過ぎか。

とにかく明日からはこんなことはしないように。

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