ISBN:978-4-16-776801-0 文庫
瀬尾 まいこ 文藝春秋 発売:2009/5 520円

ショッピングセンターの片隅で営業する
占い師の元にやってくる様々な人々。
難しい選択を迫られたり、進言したことがことごとく外れたり
そんな中でもそれぞれの秘密にしている部分や事実を知ることに
よってほっとする部分もあって。

自身のプライベートも少し不安定だったり
おしまいが見えて暗雲が立ち込めたり部分はあるものの
占いを越えた部分を受け入れることで
二人の関係と料理の上達がまた1歩進んで。
時々深刻に考えたりする部分はあるものの
全体的にゆったりとした雰囲気が漂っている気がします。

良くないことが続いたり
運が悪い時と感じた時はどうしても気分が塞ぎがちになるのだけれど
そういうものだと受け入れて
運が向くのを待ってみたりやって来るように仕向けてみたり
多少停滞していてもそれなりにやり過ごせそう
になる気がする1冊だったと思います。
こう思ってしまうと占いの力を借りなくてもよいのかもしれませんが。

コメント