ISBN:978-4-488-02453-6 単行本
乾 ルカ 東京創元社 発売:2010/2 1,680円
北海道の大学の学生部にて
奨学係の女性職員から半ば強引に紹介されるバイト
とそれを受けた5人の学生に訪れる結末はどういうものなのか。
あまり常識的でないバイトが無事に終わるのかハラハラする「ヒカレル」、
戻らないと思っていたものを取り戻すきっかけになる「モドル」、
強引に手に入れた仕事は簡単だけど不気味だった「アタエル」、
このバイトにはどういう意図があるのか謎が解かれていく「タベル」、
今年もあの依頼がやってくる「メグル」。
作中の人間が思ったりそうなったように
自分もこのようにこの世から出て行く時や
何かを失ったり抱えたりした上で
生きていかなければならなくなった時に
こういう未練のようなものが
強くなったりするのだろうかという感傷的な気分と
大切なものを大切なままに守る難しさを感じる一方で
それぞれ少し望みが見える部分もあって
そこには1人で解決するわけでなく周囲の人間の力を
借りることで成立するものもあり。
それは紹介する側の奨学係の女性職員も無関係ではなく。
個々の話で言うとには「ヒカレル」で別の意味で引かれたのと
「タベル」でそれぞれの気持ちが1つになった瞬間、
「メグル」の救われない世界の中に
何か救いのようなものが存在する所にやられた気がします。
残酷な部分もあるけれど嫌悪感はあまり残らなかった1冊でした。
乾 ルカ 東京創元社 発売:2010/2 1,680円
北海道の大学の学生部にて
奨学係の女性職員から半ば強引に紹介されるバイト
とそれを受けた5人の学生に訪れる結末はどういうものなのか。
あまり常識的でないバイトが無事に終わるのかハラハラする「ヒカレル」、
戻らないと思っていたものを取り戻すきっかけになる「モドル」、
強引に手に入れた仕事は簡単だけど不気味だった「アタエル」、
このバイトにはどういう意図があるのか謎が解かれていく「タベル」、
今年もあの依頼がやってくる「メグル」。
作中の人間が思ったりそうなったように
自分もこのようにこの世から出て行く時や
何かを失ったり抱えたりした上で
生きていかなければならなくなった時に
こういう未練のようなものが
強くなったりするのだろうかという感傷的な気分と
大切なものを大切なままに守る難しさを感じる一方で
それぞれ少し望みが見える部分もあって
そこには1人で解決するわけでなく周囲の人間の力を
借りることで成立するものもあり。
それは紹介する側の奨学係の女性職員も無関係ではなく。
個々の話で言うとには「ヒカレル」で別の意味で引かれたのと
「タベル」でそれぞれの気持ちが1つになった瞬間、
「メグル」の救われない世界の中に
何か救いのようなものが存在する所にやられた気がします。
残酷な部分もあるけれど嫌悪感はあまり残らなかった1冊でした。
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