ISBN:978-4-04-379904-6 文庫
西田 俊也 角川書店(角川グループパブリッシング)
発売:2010/5 620円

表紙のイラストを見て入手しちゃいました。

閉園間際の遊園地には
子供の頃に訪れたことをある人や
元々働いていた人たちが少しずつやってきて。
そこには遊園地そのものへの思い入れというよりも
誰と来たか、そしてその人とはどうなったかという部分が強くて
それを懐かしんだり悔いたり、
人によっては新しく始めたり。

遊園地から離れている間に進んだ人生に
少し苦いものを感じる一方で
先につながるものが見えた部分があって。
それ以外に、昔賑わった遊園地が数十年経って
完全に時代遅れになってしまったように
自分達が今最先端としてみている施設たちが
同じように時代遅れになる日が来るのかな…
と思うと少し感傷的になる部分もあり。

作者の地元の遊園地と
自分が子供の頃に行った遊園地が一緒で
(同じ県内でそこも閉園になってしまったけれど)
そこをイメージしながら読むと結構しっくりきた1冊でした。

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